診療についてよくいただく質問を集めました。
潜伏期間(感染~発症まで)は1~2日
主な症状は「吐き気、嘔吐、下痢、腹痛」
発熱は軽い
感染しても発症しない場合もあります。
現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。通常の治療は対症療法で、脱水症状が起きやすいからこまめな水分補給が必要です。
ノロウイルス抗原検査で糞便中のノロウイルスを検査キットで検出します。3歳未満、65歳以上の方などを対象に健康保険が適用されます。
ただし、医師が医学的に必要とした場合の補助検査として使用されます。検査は結果が早く出るメリットがありますが、 ノロウイルスに感染しても陽性とならない場合もあります。ノロウイルスに感染していないことを確かめることは出来ません。
食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止します。子供やお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。
食品取扱者は日頃から自分自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐がある場合は、施設の責任者にきちんと伝えましょう。
ノロウイルスは下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度、長い時は1ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。
また、食品取扱者はその生活環境においてノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。
布団などすぐに洗濯出来ないものは、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。
可能であれば、食器等は、厨房に戻す前に、食後すぐに次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し、消毒します。